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【Twitter】画像の投稿をより早く、トリミングをより適切にする「ニューラルネットワーク」を紹介。

Twitterが、新しい技術を取り入れたことにより、画像の投稿をより早く、画像のトリミングをより適切にできるようになりました。画像を適切に切り取る時間は従来のおよそ10倍とのことです。

Twitterで投稿した画像を、より早く適切にトリミングする「ニューラルネットワーク」を紹介

普段使用しているTwitterに、画像を投稿したことがある人も多いのではないでしょうか。面白い画像から何気ない日常の画像、可愛い動物の画像など様々な画像が日々タイムラインを流れていますが、実はTwitterに画像を投稿できるようになったのは、2011年とつい最近のこと。今では毎日数百万を超える画像がアップロードされているそうです。

画像を投稿すると、ツイート上ではサムネイルとして一部分が切り取られて表示され、その画像を開くことで初めて全体像を見ることができますが、そのサムネイル部分、実は適当に真ん中を表示というわけではないのです。それぞれサイズや容量の異なる画像を最適な形で表示するために、裏で様々な処理を経て、見やすいUIとなって表示されています。

今までは顔認識技術を使用し、顔が写った部分を中心にして表示していました。しかし全ての写真に顔が含まれているとは限りませんし、顔を認識できなかったり、顔でない部分を間違って顔と判断してしまうようなことも。顔が含まれていない写真に関しては真ん中を基点にトリミングしていましたが、これも真ん中に必ず伝えたい要素やみんなが見たい様子があるとは限りません。

そこで、新しい技術では人が画像を見たときに一番初めに目がいくところを中心にトリミングしました。視覚的に目立つ部分を把握する「視覚的顕著性」のデータをニューラルネットワークや他のアルゴリズムに学ばせることで「人の目が何を見るか」を予測させているそうです。

さらに、この技術は精度が高い代わりに解析にかかる時間が遅いため、「知識の蒸留/knowledge distillation」という手法を使ってリアルタイムで支障なく共有できるように。

(↓左が既存の顔認識技術、右が新しい技術)

その他単純化アプローチという手法も取り入れ、結果的に画像を適切に切り取る時間を(デフォルトの実装やその他の最適化手法に比べて)10倍速くすることが可能になりました。

普段何気なく投稿している画像の裏では優秀な技術が用いられ、たくさんの複雑な処理が施されていたんですね。この機能向上は、すべての利用者を対象に、twitter.comiOS/Androidのアプリで利用できるそうです。

source:Twitter公式ブログ

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