Mozillaは2018年6月7日、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxのメジャーアップデート版として先日5月10日にリリースした「Firefox 60.0」の2度目となる修正バージョン「Firefox 60.0.2」をリリースされました。
「Firefox 60.0」では、Web Authentication APIがサポートされ、これによりパスワードを入力することなく認証の許可がなされるようになりました。また、コアエンジンおよびユーザーインターフェイスが刷新された「Firefox Quantum」と呼ばれる4回目のリリースとなっています。
今回の修正バージョン「Firefox 60.0.2」では、 OS X 10.11以前でサードパーティのフォントマネージャを使用しているときにフォントレンダリング問題など複数のバグを修正しています。
Firefox 60.0.2デスクトップ版リリースノート
修正
- 開発者ツールのインスペクターパネルでノードが不足していた問題を修正 (Bug 1460223)
- OS X 10.11 およびそれ以前: サードパーティー製のフォントマネージャーを利用している際のフォントレンダリングの問題を修正 (Bug 1460917)
変更
- NSS を 3.36.1 から 3.36.4 へ更新:
- 最近 TLS 1.3 へ更新されたサーバーへの接続で SSL_RX_MALFORMED_SERVER_HELLO エラーが発生することがある問題を修正 (Bug 1462303)
- macOS: PK11 や WebAuthn といった認証トークンに関連してクラッシュする問題を修正 (Bug 1461731)
セキュリティ修正
今回のアップデートでのセキュリティ問題についての修正は合計1件で、重要度区分「高」1件の修正が行われています。
CVE-2018-6126:Heap buffer overflow rasterizing paths in SVG with Skia
なお、前回バージョン「Firefox 60.0.1」のリリース内容はこちら
今回のデスクトップ版「Firefox 60.0.2」リリースに合わせて、Firefox for Android 60.0.2、ESR 60.0.2も同時にリリースされています。
Firefox 60.0.2のアップデートは、すでにFirefoxがインストールされている場合にはメニュー「Firefoxについて」からいつでもアップデートすることができます。
また、Windows、Mac、Linux、そしてAndroid版がMozillaウェブサイトよりダウンロード可能となっています。
Mozillaは、6〜8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 61」は2018年6月26日(火)のリリース予定となっています。