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Mozilla、Firefox 90.0デスクトップ向け最新安定版をリリース。HTTPS-Only モードの例外 を設定ウインドウから管理できるように、など

Mozillaは2021年7月14日(現地時間7月13日)、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxの定期的なメジャーアップデートとなる「Firefox 90.0」を正式リリースしました。

今回リリースされたMozillaのWebブラウザ最新バージョン「Firefox 90.0」では、以下の新しい機能や修正が行われています。

Firefox 90.0デスクトップ版リリースノート

新機能

  • Windows: Firefox が起動していない状態でも バックグラウンドで更新が適用できるようになった (順次展開)
  • Windows: 新しく導入された about:third-party ページから、互換性の問題の原因となるサードパーティ製モジュールの情報を確認できるようになった
  • HTTPS-Only モードの例外 を設定ウインドウから管理できるようになった
  • 「PDF に保存」において機能するハイパーリンクが生成されるようになった
  • SmartBlock 機能のバージョン 2 によりプライバシーブラウジングが強化された。サードパーティ製の Facebook スクリプトはトラッキング防止のためにブロックされているが、「Facebook にログイン」を選択したときのみ「ジャストインタイムで」読み込まれるようになった

変更

  • 「画像を新しいタグで開く」コンテキストメニューにおいて、既定では画像やメディアがバックグラウンドのタブで開かれるようになった (詳細)
  • WebRender に対してハードウェアアクセラレーションを利用できない環境のほとんどにおいて、ソフトウェア WebRender が使用されるようになった
  • ソフトウェア WebRender のパフォーマンス向上
  • FTP サポートを終了

Enterprise

開発者

  • 開発者ツールにおいて Private Fields (TC39 proposal, stage 3) をサポート。オブジェクトのインスペクション、自動入力、式の評価、ツールチップ、印刷が含まれる (bug 1650188)
  • ネットワークパネルのレスポンスタブにおいて、フォントの HTTP リクエストのプレビューが表示されるようになった (bug 872078)

Web Platform

  • Fetch Metadata Request Headers をサポート。ウェブアプリケーションに対して、自身とユーザーに対するクロスオリジン攻撃からのより強力な保護を提供する
  • クライアント認証証明書をハードウェアトークンや OS ストレージに保存できるようになった

セキュリティ修正

今回のアップデートでのセキュリティ修正は合計9個で、重要度別の区分では重要度区分「最高(critical)」はないものの、「高(high)」5件、「中(moderate)」4件の修正が行われています。

重要度「高」

重要度「中」

▶︎Security Vulnerabilities fixed in Firefox 90 — Mozilla

Firefox 90.0」は、Windows, Mac そして Linux向けがリリースされており、すでにFirefoxがインストールされている場合にはメニュー「Firefoxについて」から、あるいはMozillaWebサイトよりダウンロードいつでもアップデートすることができます。また、延長サポート版である Firefox ESRについても 78.12.0 にバージョンがアップデートされています。

なお、Firefox 90 は macOS バージョン 10.9, 10.10, 10.11 をサポートしません。これらの macOS バージョンを利用している対象の方は、今年後半まで継続して延長サポート版 (ESR) 78.x がリリースされるので、そちらへ移行して頂きたいです。

Mozillaは、6〜8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 91」は現地時間2021年8月10日(火)のリリース予定となっています。

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