Mozillaは本日、Windows、Mac、Linux、およびAndroid向け正式版「Firefox 46」をリリースしました。すべてのプラットフォームユーザ向けにパフォーマンスとセキュリティの改善及び機能の更新が行われています。Linuxユーザ向けには外観の改善も行われています。
デスクトップ版「Firefox 46.0」はFirefox.comページからダウンロードできます。また、既存のすべてのユーザーは自動的にアップグレードすることが出来ます。Android版については、Google Playの「Firefox ブラウザ 」ページよりダウンロードすることが出来ます。
デスクトップ版の変更点
今回のアップデートでの最大のハイライトは、Linuxユーザ(GTK3統合)向けの外観の改善だと思われます。すべてのデスクトッププラットフォームでは、セキュリティの改善及びパフォーマンスの向上、機能の更新が行われています。
新機能
- JavaScript の Just In Time (JIT) コンパイラがセキュリティの面で改良されました
- GNU/Linux: GTK3 が統合されました
修正
- Google Docs におけるスクリーンリーダの空白文字の取り扱いに関する不具合を修正しました
- クリップとマスクを利用している SVG 画像が拡大 / 縮小時に正しく描画されるようになりました
変更
- WebRTC の性能と安定性が向上しました
開発者
- メモリツールで、ドミネーターツリーを表示するようになりました
- パフォーマンスパネルでメモリ割り当てやガーベジコレクションを確認できるようになりました
- スタイルエディタの @media ルールサイドバーから、レスポンシブデザインビューを起動できるようになりました
HTML5
- documents.elementsFromPoint に対応しました
- Web Crypto API が HKDF へ対応しました
Web開発者向けの変更点については、「Firefox 46 for developers」ページに詳細情報があります。
Android版Firefoxの変更点
Android版については、バックグラウンドでタブが開かれた際に送られる通知に開かれたURLの一覧が含まれるようになるなどの多くの新機能が追加されています。
新機能
- バックグラウンドでタブが開かれた際に送られる通知に、開かれた URL の一覧が含まれるようになりました
- 新機能Android 6.0 以降:インストール時ではなく、実行時に許可を要求するようになりました
- 新機能ページがキャッシュされていれば、オフライン時でもページを閲覧できるようになりました
- 新機能検証されていないアドオンのインストールを防ぐようになりました
- 新機能メニューの項目に、履歴とブックマークが追加されました
- 新機能標準のドメインも、インラインの自動補完されるようになりました
- 新機能ホーム画面のアイコンが改善されました
修正
- 使用可能なメモリが逼迫している場合でも、タブの履歴を保存するようになりました
- TalkBack の発話機能が、ユーザが右へスワイプをしている最中でも動作するようになりました
変更
- 標準で、トップサイトによく見られるサイトが表示されるようになりました
- <Firefox Sync 1.1 への対応を終了しました
- Android Honeycomb (バージョン3)の対応を終了しました
Mozillaは、6〜8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。次のバージョン「Firefox 47」は2016年6月7日(火)の予定です。