Mozillaは2026年5月20日(現地時間5月19日)、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxの定期的なメジャーアップデートとなる「Firefox 151.0」を正式リリースしました。

今回リリースされたMozillaのWebブラウザ最新バージョン「Firefox 151.0」では、以下の新しい機能や修正が行われています。
Firefox 151.0デスクトップ版リリースノート
新機能
- Firefox ホーム (新しいタブ) が刷新された。新しいレイアウト、デザインにより、バージョン 151 および 152 の間で実装される新しい機能、ウィジェットやショートカットの改善が可能となる。新しい壁紙も追加される。
- プライベートブラウジングモードにおいて、ウインドウを閉じることなく現在のセッションのすべてのサイトデータを削除できるようになった。URL バーの横の「プライベートセッションを終了」ボタン (炎のアイコン) を選択すると、セッションのデータを削除するか確認される。これにより、すべてのサイトデータが削除され、新しいプライベートブラウジングのセッションが開始される。
- 強化型トラッキング防止機能の標準モード におけるフィンガープリント採取に対する保護を強化。デバイス、ブラウザーに関する情報を限定することでウェブサイトによるトラッキングを困難にする。一般的なフィンガープリント技術によって同定可能なユーザー数を、平均して 14%、macOS では 49% 減少させる。
- PDF ビューアー上で複数の PDF を 1 つに統合できるようになった。
- 翻訳ページ (about:translations) にアプリケーションメニューの「その他のツール」からアクセスできるようになった。
- Linux: Windows 同様にローカルの Firefox プロファイルのバックアップ が利用可能となった。プラットフォームを跨いだ復旧も可能となる。
- macOS: Apple のユニバーサルクリップボードによって iOS デバイスからコピーした URL を正しくペーストできるようになった。
- macOS: ウェブページのドロップダウンメニューに masOS ネイティブのメニュースタイルを使用するようになった することが可能となった。
- 住所の自動入力 がオランダで利用可能となった。
- (段階的な展開) ビルトイン VPN で地域を選択できるようになった。利用可能な国から手動で選択するか、ネットワークに応じて最適なものを自動的に利用するか選択できる。
修正
- 複数のモニターが存在する環境で、誤った解像度情報が報告される問題を修正。
- macOS: 複数のモニターが存在する環境で、最大化したウインドウが誤ったモニターで開かれることがある問題を修正。
- macOS: コピー & ペーストした画像のカラーマネージメントを改善。
変更
- 設定メニュー (about:preferences) 内の検索バーがより大きくなり、幅もコンテンツエリアいっぱいに広げられた。
- プロファイル内に直接インストールされた拡張機能、テーマが、プロファイルフォルダーを違う場所、OS に移動した後で正常に復旧されるようになった。
- Windows: 位置情報の許諾について、Windows の許可設定を参照するようになった。必要があれば Windows 側の許可を求めるようになる。
Enterprise
- エンタープライズ用途向けの詳細は Firefox for Enterprise 151 リリースノート を参照されたい。
Web Platform
- Web Serial API 経由でシリアル通信をサポートするマイクロコントローラーを制御できるようになった。ESP デバイス、Raspberry Pi Picos、3D プリンター、CNC マシンといったマイクロコントローラーや開発ボードのプログラミングが可能となる。拡張機能からも利用可能であるが、現時点では moz-extension コンテキストからは利用できない。
- (段階的な展開) ローカルネットワークへのアクセス制限がすべてのユーザーに展開された。ローカルネットワーク上のデバイスや、デバイス上のアプリ、サービスにウェブサイトがアクセスしようとするとユーザーに許諾を求めるようになる。これまでは、強化型トラッキング保護機能を厳格モードにしている場合に限られていた。
- 新しい Fullscreen Keyboard Lock API にオプションの引数
requestFullscreenが追加された。これはウェブサイトが全画面表示を要求する際に機能し、エスケープキーを押しても全画面表示が終了しないようになる (全画面表示の終了にはエスケープキーの長押しが必要となる)。 - 複数行のコンテナに跨いで絶対位置指定された要素のレンダリングを改善。印刷時にも配置、分割をより正確に行うようになった。
- @container ルールがコンテナのクエリー状況のリストを指定できるようになった。
- container style queries をサポート。コンテナのカスタムプロパティの計算値に基づいて要素にスタイルを適用するようになる。@container ルール内で
style()関数を使用することで適用できる。 - 新しい
CSSContainerRule.conditionsプロパティを導入。すべてのクエリー状況の行列を保持できる。このプロパティは単一の名前およびクエリーのみを保持するCSSContainerRule.containerNameおよびCSSContainerRule.containerQueryを置換することを意図したものとなる。 - CSS Anchor Positioning 内の暗黙のアンカーに対する挙動を更新。position-anchor プロパティの既定値は
normalとなる。position-area を使用する際に暗黙のアンカーは自動的に適用される。anchor()あるいはanchor-centerを使用するポップアップは、position-anchor: autoがオプトインで要求される。 - Document Picture-in-Picture API をサポート。常に手前に表示されるポップアップ内にウェブページがコンテンツを表示できるようになる。
- 一時的なサイト許諾が Permissions API に正しく反映されるようになった。
- シャドールートにおけるスロットのアサインメントの挙動の宣言的な定義をサポート。
セキュリティ修正
今回のアップデートでのセキュリティ修正は合計31個で、重要度別の区分では重要度区分「高(high)」6件、「中(moderate)」12件、そして最も低レベルの「低(low)」13件の修正が行われています。
重要度「高」のセキュリティ修正情報
- CVE-2026-8945: Sandbox escape in Firefox and Firefox Focus for Android
- CVE-2026-8946: Incorrect boundary conditions in the Audio/Video: Web Codecs component
- CVE-2026-8947: Use-after-free in the DOM: Bindings (WebIDL) component
- CVE-2026-8948: Same-origin policy bypass in the DOM: Networking component
- CVE-2026-8973: Memory safety bugs fixed in Firefox 151
- CVE-2026-8975: Memory safety bugs fixed in Firefox ESR 115.36, Firefox ESR 140.11 and Firefox 151
重要度「中」のセキュリティ修正情報
- CVE-2026-8949: Integer overflow in the Widget: Win32 component
- CVE-2026-8950: Same-origin policy bypass in the Networking: HTTP component
- CVE-2026-8951: Spoofing issue in the Toolbar component in Firefox for Android
- CVE-2026-8952: Privilege escalation in the Application Update component
- CVE-2026-8953: Sandbox escape due to use-after-free in the Disability Access APIs component
- CVE-2026-8954: Incorrect boundary conditions, integer overflow in the Audio/Video component
- CVE-2026-8955: Privilege escalation in the DOM: Workers component
- CVE-2026-8956: Integer overflow in the Networking: JAR component
- CVE-2026-8957: Privilege escalation in the Enterprise Policies component
- CVE-2026-8958: Information disclosure, sandbox escape in the Security: Process Sandboxing component
- CVE-2026-8959: Sandbox escape due to incorrect boundary conditions in the Widget: Win32 component
- CVE-2026-8974: Memory safety bugs fixed in Firefox ESR 140.11 and Firefox 151
重要度「低」のセキュリティ修正情報
- CVE-2026-8960: Spoofing issue in WebExtensions
- CVE-2025-8961: Spoofing issue in the Form Autofill component
- CVE-2026-8962: Mitigation bypass in the DOM: Security component
- CVE-2026-8963: Spoofing issue in the Web Speech component
- CVE-2026-8964: Spoofing issue in the Popup Blocker component
- CVE-2026-8965 Information disclosure in the DOM: Security component
- CVE-2025-8966 Information disclosure in the IP Protection component
- CVE-2026-8967 Information disclosure in the Graphics: WebGPU component
- CVE-2026-8968 Denial-of-service due to invalid pointer in the Audio/Video: Web Codecs component
- CVE-2026-8969 Mitigation bypass in the DOM: Security component
- CVE-2026-8970 Privilege escalation in the Security component
- CVE-2026-8971Same-origin policy bypass in the Networking: JAR component
- CVE-2026-8972Privilege escalation in the WebRTC: Audio/Video component
Firefox 151.0 についての一般的な情報は リリースノート を、開発者向けの情報は MDN および Mozilla Developer YouTube チャネル を参照されたい。
注意事項
▶︎Security Vulnerabilities fixed in Firefox 151— Mozilla
「Firefox 151.0」は、Windows, Mac そして Linux向けがリリースされており、すでにFirefoxがインストールされている場合にはメニュー「Firefoxについて」から、あるいはMozillaWebサイトよりダウンロードいつでもアップデートすることができます。Firefox 151.0 の利用に必要なシステム要件については、Firefox 151.0 システム要件 を参照してください。また、延長サポート版である Firefox ESR もバージョン 140.11.0 および 115.36.0 がリリースされています。
Mozillaは、6~8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 152」は現地時間2026年6月16日(火)のリリース予定となっています。






