最近のスマホ用ゲームによくあるソーシャルゲーム(ソシャゲ)。ソシャゲに必ずといっていいほどついている機能が「ガチャ」。キャラクターだったり武器だったり、ゲームによってガチャで得られるアイテムは異なりますが、このガチャの「排出率」を必ず表記することを、App Storeで義務化されることになりました。すでに表記されているゲームもありますが、人気ゲームである「モンスト」や「パズドラ」は表記されていません。どう変わっていくのかソシャゲ界…!
AppleがApp Storeでガチャの排出率表記を義務化
どうなる?ソシャゲ界
Appleは英語版の「App Store審査ガイドライン」を改定し、支払いに関する項目3-1-1 In-App Purchase(App内課金)の最後の条文を追加しました。
「ルートボックスや、その他ランダム型の有料アイテム提供手段を有するアプリは、事前にアイテムの種類別排出率を利用者に提示しなくてはならない。」
ルートボックスとは、日本でいうガチャのこと。日本でも重課金による爆死問題などが話題になっていますが、海外では「スターウォーズ バトルフロント2(SWBF2)」がゲーム内の強さに関わる部分でルートボックスを導入すると、ゲーマーや海外ゲームメディアが大きく批判しただけでなく、ハワイの州議会議員が子どもを相手にした略奪行為・ギャンブルだ、と非難したことでも大きく話題になっています。
このような状況を受け、Appleも対策に動くことになったと思われます。ただし種類別排出率とありますが表記の仕方(ルール)についてはまだ曖昧で、例えば★5が最高レアリティであるとして、「★5は全体で何%」の表記でいいのか、それともアイテムごとの排出率をすべて表記しなくてはいけないのかがわかりません。また、FGOのように最高レアリティの排出確率を5%と表記していても、実際は「概念礼装」が4%、「サーヴァント」が1%という内訳が存在する場合はどこまで書かなくてはいけないのかも曖昧です。すでに排出率を表記しているゲームもありますが、「モンスト」や「パスドラ」など表記していない人気ゲームも多くあり、今後各ゲームはどのように対応していくのかは気になるところです。ネットでは喜びの声が多く見受けられますが、一方で「表記した数字が本当かどうかはわからない」「排出率がわかったからってガチャを回す回数を変えることには繋がらない」などという声もありました。
また今回はAppleの話でしたが、Googleはどのように対応してくのかも合わせて注目すべき点かと思います。
source:App Store Review Guidelines
Engadget
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