Appleは3月30日に、iPhone、iPadおよびiPod touch向けオペレーティングシステムiOS 11の3度目となるメジャーアップデートバージョン「iOS 11.3」を正式リリースしました。バッテリーの状態(ベータ版)を管理する機能をはじめ、拡張現実機能(AR)ARKit 1.5、新しいアニ文字などを含む多くの新機能が追加されました。
バッテリー管理機能を実装したものの、バッテリー寿命問題は前のバージョン「iOS 11.2.6」から改善されたのでしょうか?バッテリライフやバッテリの効率性能の向上は多くのユーザーの気になるところでもあります。
iAppleBytesでは、iOS 11.3のリリースに合わせてiOS 11.2.6とのバッテリー性能を比較したいつものテストを早速行なっています。果たしてその結果は?
iAppleBytesは、iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6s、iPhone 7、そしてiPhone 8の5機種で最新バージョンiOS 11.3とひとつ前のバージョンiOS 11.2.6ファームウェアバージョンとの比較テストを、定番ベンチマークテストアプリ最新版「Geekbench 4」により行ってくれています。バッテリー寿命をテストするには多くの時間が必要なので、とても個人では時間の余裕がありません。数時間にもおよぶ長い時間を割いて行ったテストの結果を11分4秒に凝縮したもので確認することができるのは嬉しいですね。
結果はちょっと想定外かもしれません。すべてのiPhoneで前回バージョン「iOS 11.2.6」が「iOS 11.3」を上回っています。
iPhone 5では「iOS 11.3」が2時間25分に対して「iOS 11.2.6」は2時間41分、iPhone 6では「iOS 11.3」2時間20分に対して「iOS 11.2.6」2時間35分、iPhone 6sでは「iOS 11.3」2時間47分に対して「iOS 11.2.6」3時間8分、iPhone 7では「iOS 11.3」2時間51分に対して「iOS 11.2.6」3時間3分、そしてiPhone 8でも「iOS 11.3」3時間15分に対して「iOS 11.2.6」3時間19分という結果になっています。
iPhone 8でこそ僅差ではありますが、そのほかのデバイスでは10分以上の差をつけて「iOS 11.2.6」が優っていることがわかります。中でもiPhone 6sでは21分の大差をつけて「iOS 11.2.6」の方がバッテリ持ちが良いことがわかります。
Source:iAppleBytes