Appleが12月6日にリリースした「iOS 12.1.1」は、多くのユーザーが互換性のあるiPhoneやiPad、そしてiPod touchなどにインストールしています。FaceTimeのユーザーインターフェイスやFaceTime通話中にLive Photosを撮影可能にするなどいくつかの機能が追加され、Face IDが一時的に利用できなくなる問題などのいくつかのバグが修正されました。iOS 12.1.1で動作するiOSデバイスのバッテリーについてはどうでしょう?
バッテリーの寿命が改善されたという話は、ユーザーの中でもあまり聞こえてきません。「バッテリー消費が減ると嬉しい」と言った声は聞こえるものの、改善されたと言った声はあまり聞こえてきません。
YouTubeチャンネル「iAppleBytes」では、バッテリー性能を比較したいつものGeekbenchテストをiOS 12.1.1またはiOS 12.1を搭載した各種iOSデバイスで行っています。、iOS 12.1.1とiOS 12.1との比較はどうでしょう?
iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6s、iPhone 7、そしてiPhone 8の5機種で、最新バージョンiOS 12.1.1とiOS 12.1ファームウェアバージョンとの比較テストを、定番ベンチマークテストアプリ「Geekbench 4」により行っています。理想としては、iOS 12.1.1リリースによって各iOSデバイスのバッテリ性能が劇的に向上したというテスト結果ですが、残念ながらiOS 12.1.1でのバッテリ性能についての改善はほとんど見られませんでした。
iPhone 8では iOS 12.1.1をインストールしたデバイスの方がiOS 12.1デバイスに比較して60秒多く寿命が延びています。この傾向は、iPhone 6およびiPhone 6sでも同様に見られますが、iPhone 5sおよびiPhone 7では逆転しています。数値に大きな差はなく、相対的には大きな改善は見られないと結論づけることのできる結果となっています。
これは、iOS 11バージョンを搭載しての昨年来から問題となっていたバッテリー問題について、iOS 12である程度対処した結果とも言えます。iOS 12はバッテリ性能の観点からはある程度評価できるバージョンかもしれません。
Source:iAppleBytes