Appleが現地時間の今月6月13日から5日間開催されたWWDC(世界開発者会議)2016で、iOS 10といっしょに標準付属の公式アプリをホーム画面から削除(非表示)できることを発表しました。使わないWatchやコンパス、株価などを非表示にして、画面をスッキリさせることができると、ユーザーにとっては嬉しい仕様変更です。
この嬉しい仕様変更、最初は標準アプリを削除できるかと思いきや非表示で削除ではないとのこと。そして、Appleは標準アプリを「削除すると、関連するユーザデータや構成ファイルも削除されます。そのせいで、関連するシステム機能やApple Watch上の情報などに影響が及ぶ場合があります。」として、公式サイトにて「削除した場合の影響」を発表しています。
ホーム画面から削除できる標準付属の公式アプリは?
iOS 10になってホーム画面から非表示にできる標準付属の公式アプリは、計算機、カレンダー、コンパスなど合計23に上ります。
- 計算機
- カレンダー
- コンパス
- 連絡先
- FaceTime
- 友達を探す
- Home
- iBooks
- iCloud Drive
- iTunes Store
- メール
- マップ
- ミュージック
- News
- メモ
- Podcast
- リマインダー
- 株価
- ヒント
- ビデオ
- ボイスメモ
- Watch App
- 天気
ホーム画面から削除できない標準付属の公式アプリは?
逆に、iOS 10になってもホーム画面から非表示にできないものもあります。設定、電話、時計、カメラなど以下のアプリは削除(非表示)することが出来ません。
- 設定
- 電話
- 時計
- カメラ
- 写真
- メッセージ
- Wallet
- App Store
- ヘルスケア
- iPhoneを探す
- Safari
標準アプリを削除(非表示)にした場合の影響
標準アプリを削除すると、他のシステム機能に影響が及ぶ場合があるとのことで、以下の一例を揚げています。
- 連絡先 Appを削除できるのはiPhoneからだけです。連絡先Appを削除しても、連絡先情報がなくなるわけではありません。その情報はすべて電話Appの中で見つけることができます。
- ミュージック Appを削除した場合、CarPlayでミュージック Appを使えなくなります。
- News Appを削除できるようになるのは、iOS 10ベータ版の今後のバージョンからです。
- Apple Watchとペアリングしてある iPhone から Watch Appを削除しようとすると、Apple Watchのペアリングを解除してからでないとWatch Appを削除できないという警告メッセージが表示されます。
- Apple WatchをiPhoneとペアリングしてある場合、iPhoneのホーム画面からAppを削除すると、同じAppがApple Watchホーム画面からも削除されます。
- ホーム画面からPodcast Appを削除した場合、CarPlayでPodcastを使えなくなります。
- 株価 Appや天気 Appをホーム画面から削除すると、他の画面でも株価情報や天気情報が表示されなくなります。たとえば、iPhoneの通知センターや、Apple Watchのコンプリケーションまたはグランスにも、株価情報と天気情報が表示されなくなります。
- 計算機 Appを削除すると、コントロールセンターに計算機が表示されなくなります。
影響の出た機能をもと通りにするには、App Storeを開いて目的のアプリの右サイドのクラウドアイコンをタップして復元します。