Mozillaは本日11月16日、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向け正式版「Firefox 50.0」をリリースしました。また、Android版も同時にリリースしています。
「Firefox 50.0」では、起動速度が大幅に改善され、ユーザーフレンドリーな機能が新たに追加されました。
「Firefox 50」は当初今月初旬2016年11月8日(火)に公開される予定でしたが、1週間ずれ込んで本日の公開となりました。この遅れはFirefoxアドオンSDKモジュールの重要なバグ修正によるものと思われます。このバグはFirefoxを起動する際にストレスとなる遅延を引き臆す要因で、特にFirefoxユーザーがアドオンを数多く載せている場合に顕著でした。この遅延の改善の結果、これまで以上にFirefoxは処理速度に悩まされることがなくなったはずです。
また、その他にもキーボードショートカットの更新やページ内検索機能の強化、WindowsとMacでWidevineのWebM EMEがサポートされたことにより多くのサイトでプラグインなしで動画閲覧できるようになりました。
Firefox 50 デスクトップ版の変更点
新機能
- Windows と Mac で Widevine の WebM EME がサポートされたため、より多くのサイトでプラグインなしで動画閲覧できるようになりました
- SDK を利用している拡張、もしくは SDK モジュールローダーを利用している拡張のパフォーマンスが向上しました
- ダウンロード保護の対象となる、Windows、Mac、Linux で実行可能なファイルの種類が大きく増えました
- Windows 7 以降の利用者のうち、 98% 以上の環境で WebGL が利用できるようになりました
- グララニー語 [gn] がロケールに追加されました
- ページ内検索に、完全一致のもののみ検索する機能が追加されました
- キーボードショートカットが次のように更新されました:
- Ctrl-Tab で、最近閲覧した順にタブを切り替えられるような設定を追加しました
- Ctrl+Alt+R (Mac では command+alt+r) でリーダーモードでページを閲覧できるようになりました
修正
- いくつかのセキュリティ問題 を修正しました。
- border-radius を用いて作成された角丸の点線と破線の描画に関する不具合を修正しました
変更
- 54.35.1 以前の libavcodc をブロックするようになりました
- 組み込みの絵文字が追加されました。これは Windows 8.0 以前や Linux のような絵文字フォントのない環境で利用されます
開発者
- Web 開発者向けの変更点の詳細はこちらをご覧ください
デスクトップ版「Firefox 50.0」はFirefox.comページからダウンロードできます。また、既存のすべてのユーザーは自動的にアップグレードすることが出来ます。
Mozillaは、6〜8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。次のバージョン「Firefox 51」は来年2017年1月24日(火)の予定です。