Mozillaは本日9月21日、Windows、Mac、LinuxおよびAndroid向け正式版「Firefox 49」をリリースしました。
デスクトップ版「Firefox 49.0」はFirefox.comページからダウンロードできます。また、既存のすべてのユーザーは自動的にアップグレードすることが出来ます。Android版については、Google Playの「Firefox ブラウザ 」ページよりダウンロードすることが出来ます。
デスクトップ版Firefoxの変更点
今回のアップデートでは、httpでのログイン情報がhttpsでアクセスした場合にも対応、リーダービューの改善やHTML5の音声と動画に関する改善など多くの新機能が搭載され、様々な改良・変更が行われています。Firefox Hello機能についてはコンバージョンより削除となっています。
新機能
- ログインマネージャが更新され、保存された HTTP でのログイン情報を使って HTTPS でアクセスした場合にもログインできるようになりました。これは Let’s Encrypt と、より安全な Web 利用の促進をサポートするためです。
- リーダーモードに以下の機能を追加しました
- 幅と行の高さを調整できるようになりました
- ページのコンテンツを読み上げる際の声が大きくなりました
- ハードウェアアクセラレーションがないシステムでも SSSE3 命令セットがサポートされていれば、動画のパフォーマンスが向上します
- HTML5 の video と audio に対するコンテキストメニューで、ループ再生と 1.25 倍速再生が行えるようになりました
- Mac版には以下の改善が行われました
- ハードウェアアクセラレーションの無い環境での性能が向上しました
- フォントのアンチエイリアスが改善されました
- about:memory が改善され、フォントのメモリ使用量が確認できるようになりました
- ハードウェアアクセラレーションの無い Windows 環境での性能が向上しました
修正
- Mac 版の Firefox が、事前にインストールされているものを除き、更新ができない問題が修正されました。管理者権限を持つユーザ同様、更新ができるようになっています
- いくつかのセキュリティ問題 を修正しました。
変更
- Mac OS X 10.6、10.7、そして 10.8 のサポートを終了しました
- Windows 版での SSE 命令を持つプロセッサに対するサポートを終了しました
- Firefox Hello が廃止されました
- Graphite2 が標準で再び有効になりました
開発者
- ネットワークモニタに発生源の列が追加されました。ここには、ネットワークリクエストが発生した理由が表示されます
- Web スピーチの音声合成 API が利用できるようになりました
Android版Firefoxの変更点
今回のアップデートでは、デスクトップ版と同様にhttpでのログイン情報がhttpsでアクセスした場合にも対応しています。また、タブに関する幾つかの改良・改善が行われています。その他、幾つかの新機能および、デベロッパー向けの機能追加などが行われています。
新機能
- オフラインでの閲覧機能が追加されました。これは以前アクセスしたページのうち、表示可能なものを、オフライン時でのアクセス時に表示します
- ログインマネージャが更新され、保存された HTTP でのログイン情報を使って HTTPS でアクセスした場合にもログインできるようになりました。これは Let’s Encrypt と、より安全な Web 利用の促進をサポートするためです。
- タブが以下の点で更新されました
- 「常に復元」に設定されていても、有効期限のきれたタブは復元されなくなりました
- タブのスクロール位置と拡大率を記憶するようになりました
- 複数のタブで同時に音声が再生されないようにメディアコントロールが更新されました
- favicon の表示方法が改善されました
- 初回起動時にリーダービューや Sync のような主要機能を紹介するツアーが初回起動時に行われるようになりました
- チリで利用されているスペイン語 [es-CL] とノルウェー語 (Nynorsk) [nn-NO] がロケールに追加されました
開発者
- Push API によって非同期通知が行えるようになりました
- Web スピーチの音声合成 API が利用できるようになりました
Mozillaは、6〜8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。次のバージョン「Firefox 50」は2016年11月8日(火)の予定です。