iOS 11では、パスコードやTouch IDで保護されているロック画面からの「不在着信にかけ直す」機能を有効、あるいは無効にすることが可能になります。
これはどのように機能するのか? デバイスが紛失あるいは盗難にあって、本来の持ち主でないものが、ディスプレイに届けられた不在着信向けに、その通知から電話をかけることがこれまでは可能でした。これをパスコードやTouch IDでデバイスに認証することにより、そのデバイスの所有者であることを証明しなければ、不在着信向けに連絡を取ることができない設定を行えるということです。
この新機能の登場により、パスコードまたはTouch IDでデバイスに要求を行っているものがデバイス所有者であることを認証できたもののみが不在着信向けに返信することが可能となります。これまでより格段にセキュアな仕様と言えます。
この新しい機能は、iOS 11のインストールされているiPhoneの設定アプリで[設定]→[Touch IDとパスコード]設定セクションにあります。[Touch IDとパスコード]画面を開いたら、「ロック中にアクセスを許可」セクションを探し、その下の方に「不在着信にかけ直す」項目があります。ここでトルグボタンを“オン”か“オフ”に設定することができます。
トルグボタンを“オン”にすると、パスコードやTouch IDで保護されているロック画面での不在着信の通知から直接コールを返すことができます。もちろん、これを“オフ”に設定すれば、パスコードやTouch IDでの認証を行わないと、ロック画面で不在着信通知からのコールを返すことはできません。
この機能もまた些細な変更や改善の部類かもしれません。でも、こうした小さな機能の改善の集合体によって、より魅力的なiOSプラットフォームが完成するものと言えます。
iOS 11の完成までに残された時間はほぼ1ヶ月くらいかと思われますが、この間にもAppleは、iOS 11にこれらの小さな変更や機能改善をもたらすことが期待されます。こうした機能改善や変更を享受できるものは、今のところ開発者およびパブリックベータテスターとして登録しているユーザーのみに限られていますが…。