突然コブができて、先行きが危ぶまれていたチューブレスタイヤ、イクシオンプロUSTですが、走行距離2500kmでついに前輪がパンク。シーラントを激しく噴出して、短い生涯を閉じました。以下、その顛末。
パンクしたのは家から25kmの地点。砂利道を200mくらい走った後でした。新しいルートを開拓しようと思って走っていたら、砂利道に突っ込んでしまったんですね。そこから1kmくらい走ったところで、プシュ、プシュプシューとシーラントが30秒くらい噴き出したのです。
博多うどんのチェーン店で一人対策会議
こういう時は落ち着くのが肝心と、自転車を降りて、少し手前にあった博多うどんのチェーン店で一人対策会議を開くことに。
そば3玉まで無料らしいので、博多うどんではなく、紅ショウガ入りかき揚げ天ざる2玉を頼みました。
来たのが、これ。
そばの量を見て1.5玉にしておけばよかったと少し後悔しましたが、余計な心配。
上げ底でした。
そばの話はさておき、シーラントは、パンクのあともう一度噴出しましたが、自転車を降りて転がしながらそば屋にたどり着いた時は止まっていました。タイヤに刺さっている異物らしいものも無い。タイヤを指で押してみても、空気圧はそれほど下がっていません。
シーラント恐るべし。
チューブレスタイヤを購入して8カ月。タイヤにコブができて前後輪を付け替えた時には、シーラントはほぼ残っていませんでした。
その時、新たにシーラントを入れていなかったら、タイヤにチューブを入れたあと、ビード上げに携帯ポンプで汗だくになって、「上がらねぇ〜。ロードサービス呼ぶか」ということになっていたと思います(一応、距離40kmまで年4回無料でロードサービスを呼べる保険に入っています)。
とりあえず、花見川・印旛沼サイクリングロードまで
そば屋で、iPhoneに入れたkomootのアプリで走り慣れている花見川・印旛沼サイクリングロードまでのルートを自動作成。知らない道なので、作成されたルート通り走ることにしました。
ところが、そば屋を出てすぐ、坂道を登ろうとしたところでシーラントが三たび噴出。やっぱりダメかと思いましたが、タイヤの空気圧は、まだそれほど下がっていません。恐る恐る走ってみると、シーラントはもう出てきません。それからは、できるだけ路面の平らなところを選んで花見川・印旛沼サイクリングロードを目指しました。
そば屋から走ること5km。京成本線沿いの道を走った先に見えてきたのは、懐かしい風景。ロードバイクに乗り始めたころ、毎週のように走っていたサイクリングロードの途中にある「佐倉ふるさと広場」です。
一安心して気づいたのは、
そば屋より家から遠くなってる!!!
家からそば屋までの距離は25km。家から佐倉ふるさと広場までの距離は30km。これまで5km走っているから、10kmも遠回りしている。おいおい!
救いは、慣れた道なので地図を見なくても家に帰れることと、車が通らないサイクリングロードだから、どこでもパンクの修理ができること。
いつシーラントが噴き出すか気が気でない人の気持ちをよそに、サイクリングロードは春まっ盛り。
走り慣れた気持ちのいいサイクリングロードを、それから20kmくらい走ったのでした。
家まで残り10kmで、またシーラント噴出
ところが、穴ぼこだらけの舗装道路にさしかかったところで、またまたシーラントが噴出。今度は違う場所がパンクしたようなのです(家に帰ってタイヤをよく調べたら、実は同じ場所でした)。
家まであと10km、歩くしかないかと思いつつ、タイヤを押してみると、空気圧はまだ十分走れるレベル。再び、走り始めましたが、シーラントはそれ以上漏れてきません。
というわけで、なんとか家まで走って戻ることができたのでした。
家に帰ってから、改めてパンクのあとを見ると・・・。
以前セメダイン スーパーXで補修した箇所でした。やっぱり、弱くなったところがパンクしやすいということでしょうか。
【ロードバイク】谷津道とセメダイン スーパーX【タイヤの補修】
タイヤを外してみました。真ん中の少し盛り上がったところがパンクした箇所です。左下の方に流れ出たシーラントが残っています。
パンクした箇所の内側です。よく見ないとわかりませんが、小さな穴が開いていました。
いわゆる貫通パンクというやつです。こんな小さな穴でも帰ってくるまでに4回もシーラントが噴き出したんですね。
【今回の教訓】シーラントは乾く前に追加しろ!
前回書いたように8カ月目にタイヤを外した時は、シーラントはほぼ残っていませんでした。
半年に1回はシーラントを追加する必要があるようです。
シーラントで塞げないほど穴が大きかったり、サイドカットの場合どうするかは、正直、今後の課題です。
「さっさとロードサービスを呼ぶ」が正解かもしれないですが。
タイヤのコブその後とハッチンソンの購入
それで、パンクしたあと、どうしたか。
新しいチューブレスタイヤに代えました。それが、これ。
ハッチンソンのフュージョン5 オールシーズンです。海外通販で2本で8000円ちょっとで売っていたので、思わずポチってしまいました。
フュージョン5にはギャラクティック、パフォーマンス、オールシーズンの3種類ありますが、オールシーズンは一番耐久性の高いタイプです。
コンパウンドも厚め(1.6ミリ。ちなみにギャラクティックは0.8ミリ)で、タイヤをホイールにはめるのが大変だろうなと覚悟していたら、今までのイクシオンPROよりはるかに簡単でした。時間は測っていませんが、1本5分はかかっていません。ビードもシーラントなしであっけなく上がりました(ただし、シーラントを入れないと1日で空気は抜けます)。
実は、MAVICのイクシオンPROはハッチンソンとの共同開発です。それでキシリウムPRO USTとの相性もいいだろうと思い買ったのです。
イクシオンPROもフュージョン5も、ハッチンソンの11ストームというコンパウンドを使っています。でも、実際走ってみると(触った感じもそうですが)、かなり違います。イクシオンPROがモチモチ感100%なのに対し、フュージョン5はモチモチ感40%。オールシーズンでもイクシオンPROよりはるかに転がりがいい気がします。
新しいタイヤを買っておこうと思ったのには理由があります。それが、タイヤのコブです。
横に並んだポチポチは何かというと、タイヤにできたコブを針で刺して潰した跡です。タイヤにコブを2つ発見した後、タイヤの前後を入れ替えてシーラントを新たに入れたのですが、それ以降も新たなコブができて、小さいうちに針で潰していたら、走ってしばらくすると中からシーラントが滲み出てきてこうなってしまったのです。
シーラントで穴は塞がるので、空気圧はほとんど下がりません。ということは、
①タイヤにできたコブを針で潰す
②(超スロー)パンクする
③パンクをシーラントが塞ぐ
ということが起こっているということです。
要するに、コブはコンパウンドの薄皮一枚下までのパンクだということです。
というわけで、横一列のシーラントのポチポチを見て、イクシオンPROもそろそろ替え時かなと思ったんですね。
でも走行距離2500kmで交換は、ちょっと早い。新しいタイヤにはもう少し頑張ってほしいと思いますが、さっきも書いたように、イクシオンPROも新しく買ったフュージョン5もコンパウンドは同じハッチンソン製なんですね。
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