去年の秋から行くようになった養老渓谷。その養老渓谷を走る小湊鉄道の小さな駅の横を通り過ぎるようになって気づいたのは、どの駅も桜の木だらけなこと。桜も満開だというので、いつもの清澄養老ラインを走って、小湊鉄道の満開の桜を見に行ってきました。桜だけではなく、菜の花も、それから、それを撮影する人もいっぱいでした。
養老渓谷には、養老川と清澄養老ライン(県道81号線)と小湊鉄道が、ときどきクロスしながらほぼ並行して走っています。
今回、最初に目指したのは養老渓谷駅の手前にある石神菜の花畑ですが、その途中、清澄養老ラインの道沿いにあるのが里見駅です。せっかくなので、自転車を止めてパチリ。
線路の向こう側にも桜と菜の花。俄然、気分も盛り上がって、8.6km先にある石神菜の花畑を目指します。ただし、道は上り坂。
いつもより菜の花少なめ「石神菜の花畑」
昼の小湊鉄道は、上り下りとも1時間に1本くらいしかありません。午前10時35分に養老渓谷駅を出る上り、午前11時23分に養老渓谷駅に着く下りのトロッコ列車があります。里見駅を通過したのが午前10時過ぎ。10時半前には石神菜の花畑に着きました。
実は、菜の花畑を走るトロッコ列車の写真は見たことがありましたが、どこで撮られた写真か気にしたことはありませんでした。それが石神菜の花畑と呼ばれるところで、養老渓谷駅に行くときに通り過ぎていた小茶自動車という中古販売&整備工場の脇道を入った先にあると知ったのは、前日です。小茶は「こちゃ」と読みます。全国で120人くらいしかいない苗字らしく、前から気になっていたところだったのです。
まさかその裏に、人気の撮影スポットがあったなんて知りませんでした。
菜の花畑に降りていくと、いました。カメラを構えて、列車を待つ人たちが。近所のおじさんの話によると、今年は菜の花畑の面積は半分以下らしいのです。
iPhoneを持って待ち構えていると、養老渓谷駅午前11時23分発の上り列車が来ました。カシャカシャカシャカシャカシャ!!! 電車の音より周りのシャッター音がすごい。
次の列車が来るまでだいぶ時間があります。でも、次に来るのは下りのトロッコ列車なので撮影する人は増えるばかり。
40分以上待って撮った写真がこれ。絵に描いたような観光写真。
ちなみにトロッコ列車の機関車はSL風ディーゼルです。煙は出ません。
こんな風景が見たかった上総大久保駅の桜
養老渓谷駅の隣にあるのが、上総大久保(かずさおおくぼ)駅です。小湊鉄道を愛する人たちがみんな好きなのが、この駅の桜だと思います。
実はさっき撮影したトロッコ列車は、養老渓谷駅が終点。この上総大久保駅にまた戻ってくるところを撮影しようというので、かなり本気でペダルを漕ぎました。その甲斐あってトロッコ列車が来る前になんとか駅に着きました。
でも、やってきたトロッコ列車を見ると、なんか変。
SLはどこいった?
SLは最後尾。つまり、列車は逆向きに戻ってきたのでした。
養老渓谷駅のホームでそのまま折り返して戻ってくると考えれば、こうなるのは当たり前。それなら、SL風先頭車両はやめろよと突っ込みたくなったのでした。
月が似合いそうな月崎の桜
その次に向かったのが月崎トンネルのある月崎駅。
多分スギだと思いますが、月崎駅を囲む森の木はみんな先が尖っています。それが「月崎」という名前に妙に合っている気がします。
その森の真ん中に月明かりに照らされたようにそこだけ明るく桜が咲いている。そんな雰囲気が月崎駅にはあります。
月崎駅では桜と一緒に写真を撮るつもりはなかったのですが、次の飯給駅に行こうと思った直前、ホームに下り列車が入ってきました。
水に映る飯給駅の桜
最後に行ったのが、世界一広い女子トイレのある飯給(いたぶ)駅です。
【ロードバイク】世界一広い女子トイレを覗きに行く【ポタリング】
この駅は水を張った田んぼに映る桜が有名です(と前日知りました)。
水田の反対側には列車の到着を待つ人たちが、三脚を立ててずらり並んでいました。
日が沈んだ直後には、ライトアップされた列車と桜が水に映る幻想的な写真が撮れるらしいのです。
飯給駅は正面だけでなく、世界一広い女子トイレの裏にも大きな桜の木があります。
女子トイレを見に来たとき気になった小さな駅舎の隣の大きな大島桜は、残念ながらまだ咲いていませんでした。
里見駅近くの与一郎桜も大島桜らしいので、ソメイヨシノが散り始めるころ、また見に来ようと思ったのでした。
最新記事 by nob (全て見る)
- 【ロードバイク】房総横断道路は金運通り!? 長福寿寺【ポタリング】 - 2019年5月27日
- 【ロードバイク】HELLではなくWELLへ【サドル交換】 - 2019年5月14日
- 【ロードバイク】ターンバイターンのルート作成【Komoot】 - 2019年5月5日