IPアドレスは43億個しかない。それを43億以上のコンピューターで使う方法はあるのだろうか。
それがあるんですね。
電話番号のように、IPアドレスを外線番号と内線番号に分ければできる。
会社の外線番号にかかってきた電話は、内線番号を使って担当者に転送されるのが普通だ。
例えば、横浜市のある会社の外線番号が
045-123-4567
だったとする。
外線番号は左から順に市外局番(045) – 市内局番(123) – 加入電話番号(4567)になっていて、 世の中に同じ番号の電話がないように電話会社によって管理されている。
一方、内線番号はその会社に100台の電話があれば、その中で番号が重ならないように、例えばAさんの電話は5001、Bさんの電話は5002と勝手に付けられている。同じ内線番号がよその会社で使われていても、外線番号が違うのだから関係ない。
この外線番号に当たるのがグローバルIPアドレス、内線番号に当たるのがプライベートIPアドレスだ。
もう少し具体的に言うと、全世界に100個のIPアドレスがあるとして、1番から90番はグローバルIPアドレスとして各社ダブって使ってはいけないが、91番〜100番はプライベートIPアドレスとして各社勝手に使っていいと決めたのだ。
誰が決めているかというと、ICANNという世界のIPアドレスを管理している団体だ。
読み方は、「アイキャン」。
IPアドレスはアイキャン、オバマはウイキャン、通信教育はユーキャン、OLはキャンキャンということだ。
なんか書いてて、すべってる感はんぱないが、無視して話を先に進めると、
そのICANNの取り決めで、実際には次の3つの範囲のIPアドレスをプライベートIPアドレスとして使っていいことになっている。
長い説明だったけど、無線LANルーターのIPアドレス、192.168.11.1というのは、
プライベートIPアドレスという“インターネットの内線番号”だったということだ。
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