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【iOS】iOS 9.3.2をiOS 9.3.1にダウングレードする方法

Appleは本日5月17日にiOSの最新バージョンiOS 9.3.2をリリースしました。iPhone、iPadおよびiPod touchユーザーの多くが、すでにアップデートを行っていることでしょう。今回のアップデートでは、iOSデバイスの不具合およびセキュリティ問題など多くの修正・改善がなされています。

iPhone_Downgrade

でも、だからと言ってすべてのiOSデバイスにとって歓迎されるとものとは限りません。特に古いiPhoneやiPadなどの場合、必ずしもアップデートすることがベストな選択というわけにはいきません。また、9.7インチ版iPad ProをiOS 9.3.2にアップデートしたところ、“エラー56”表示により正常にアップデート出来ない問題が複数のユーザーより報告されているようです。また、脱獄しているような場合には最新iOSに対応したアプリのバージョンがリリースされるまでは、アップデートしてしまうことで機能が利用できなくなってしまいます。

誤って最新iOS 9.3.2にアップデートしてしまったが、何らかの理由で前のバージョンにダウングレードする場合のTipsです。


※iOS 9.3.1へのダウングレードは、6月11日現在Appleのファームウェア署名停止により出来なくなりました。

ダウングレードする前準備

ダウングレードは、不測の事態が起こることも想定されます。必ず、ダウングレードする対象のiPhoneやiPadなどiOSデバイスをバックアップしておきましょう。iTunesによる「iPhoneによるバックアップを暗号化」バックアップが推奨です。

iOS 9.3.1へのダウングレード方法

iOSファームウエアのダウンロード

まず、MacやWindowsなどのパソコンに「iOS 9.3.1 IPSW」ファームウエアをダウンロードします。iOSは機種によってダウンロードファイルが異なるので、自分のデバイス(iPhone、iPad、iPod touch)にあった「iOS 9.3.1 IPSW」ダウンロードファイルを選んで下さい。


iPhoneはモデル(GSM、CDMAなど)によってダウンロードするファームウエアが異なります。iPhone 6/6 Plus以前のiPhoneについては、背面カバーに記載されているモデル番号で確認できます。

iPhone側の確認・設定

1.「iPhoneを探す」を「オフ」に

ダウングレード作業を開始する前に、iPhoneの「iPhoneを探す」を事前に「オフ」にします。[設定]アプリを起動し、[設定]→[iCloud]ページに「iPhoneを探す」設定ページがあります。

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2.iOSデバイスをパソコンに接続

iTunesを使用しているMacまたはPCとダウングレード対象iOSデバイス(iPhone、iPad、iPod touch)をLightningケーブルで接続します。

iTunesでの処理手順

1.iTunesでiOSデバイスを選択

iTunesを起動し、左上にあるiOSデバイスアイコンをクリック、左側パネルの[設定]セクション下にある[概要]項目をクリックします。

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2.「iPhoneを復元…」ボタンをAlt/Optionキーを押したままクリック

[概要]画面に表示されるiOSデバイスの状態を示す項目にある「iPhoneを復元…」ボタンを、Alt/Optionキー(Mac)、Windows PCの場合はShiftキーを押したままクリックします。

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3.ダウンロードしたファー ムウエアを選択

ファームウェア選択画面が表示されるので、ダウンロードしたファームウェアファイル(今回テストする機種は、ソフトバンクのiPhone 6なので、ダウンロードしたファイルは、上記ダウングレードリストの「iPhone 6」です。この場合のファイル名は「iPhone7,2_9.3.1_13E238_Restore.ipsw」となります。自分のダウンロードしたファー ムウエアを選択してください。選択したら[開く]をクリックします。

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4.確認画面で[復元]をクリック

iPhone の内容は消去され、iOS 9.3ソフトウェアで復元されます。復元は Apple により検証されます。」画面で[復元]をクリックします。

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※iTunesで正規ファームウェアの「署名」確認が取れなくなる(期限切れ)と、以下のように「ファームウェアファイルに互換性がないため、…を復元できませんでした。」画面が表示されます。

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5.ダウングレード処理を開始

署名」が有効であれば「iOS 9.3.1」ファームウェアへのダウングレード処理が開始されます。

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6.「このバックアップから復元…」を実行

ダウングレード処理が終了すると、iPhone本体の再起動とともにiTunesにデバイスが表示されます。「新しいiPhoneへようこそ」画面で「このバックアップから復元…」を実行し、暗号化バックアップした情報を復元すれば、ダウングレード処理の全てが完了です。

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ダウングレードの完了

iTunesでデバイスの概要を開いてiOSバージョンを確認してみましょう。iOS 9.3.2からiOS 9.3.1へのダウングレードが成功していることがわかります。

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ガジェット好きなオヤジです。iPhoneやMac・PCを使っていて、ふとしたときに感じた疑問なんかを自分なりに解決した記事を書いていきます。また、時には楽しい動画なんかもアップしていくつもりです。どうぞよろしく!

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この記事へのコメント

  1. unknown より:

    5番の、「署名」が有効であればとはどういうですか?

    • eswai より:

      iOSデバイスにファームウェアをインストールするには、Apple側の使用許可が必要になります。ファームウェア自体はあっても、インストールするためにはAppleの発行する署名が必要になります。これがないと、iOSデバイスに該当バージョンのインストールすることができません。Appleの該当ファームウェアへの署名が発行されている状態を、“「署名」が有効”という表現をしました。
      ということでよろしいでしょうか?ご質問の内容と相違している場合には、またご連絡ください。

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