パリはスリが多い、これはガイドブックにもあるし、あちこちのサイトなどでもたくさんあります。
でも、パリは観光客がものすごく多い都市。みんなどうやってそれを防いでいるんでしょう。
実際にスリにあった経験を含めて、私の対処法をお知らせしたいと思います。
パリだけじゃなく、スリの多そうなヨーロッパの都市に行く人は必見ですよ!
コンコルド広場でスリに遭遇
パリ2日目、前日はホテルに着いたのがほぼ夜だったので、初めて街中に出る日だった。
地下鉄に乗ろうと、コンコルド広場に向かった私たち。
地下鉄入口に近いところで、突然10代ぐらいの男の子がボードにつけた紙を手に寄ってきた。
何か話しながらやってきます。
「ああ、署名を求める形のスリだな」
すぐにわかった私はその子に一言、「No!」。
しかし、相手もそれで引っ込んだりはしない。
グイグイと、まさに署名用紙風のを持った手を私に寄せてくるではないですか。
これはまずいと思い、
「NOOOOOOOOOO!」とでかい声で叫んだのですよ。
そしたら、やっと敵は引いて行きました。
ホッとして自分のカバンを見たら、なんとチャックが半分空いていたのです。
ひえ〜〜〜っ!
持ち物をすぐさまチェックしたところ、何も取られてはいませんでした。
パリに頻発するスリ
パリに行く前に、あちこちで治安のことを調べていた私は、パリのスリにもいくつかパターンがあることを知っていました。
まずは、私の遭遇した署名のスリ
。
署名してくださいと用紙を押し付けて、その紙に隠れた相手のカバンからお財布を盗むもの。私の時もそうでしたが、寄ってきたのは一人でしたが、3人ぐらいのグループでした。
それから、地下鉄の中でのスリ。
これも若い少年・少女のグループが多いそうで、身体を妙に寄せてきたり、新聞や雑誌を一人が広げて横の子がとるとか、グループで活動しているそうです。
出入り口付近にいるとドアが閉まる寸前に盗られたりするそうなので、なるべく出入り口にはいない方がいいようです。
また、その辺りだけ妙に混んでいる場合は特に要注意!
街中で声をかけて、話をしながらのスリ。
日本語や英語で話しかけてくる。
「日本語話せますか?」とか「Do you speak English?」とか。
じつは、私、これにも遭遇しています。
通りを歩いていて、若い女の子に「Do you speak English?」と言われたんです。
でも聞こえないふりして通り過ぎました。
話し込んではいけないとどこかに書いてあったので。
あとは、目の前で何かを落とすスリ。
拾ってあげると話しかけてきてスるそうです。
自分のお財布やスマホをスられるだけなので、あまり重大な犯罪とはみなされないらしく、ともかく自己責任って感じのようです。
「狙われやすい」人
じつは、こういうスリの手口をいろいろ調べていたのは、私がいかにも狙われそうだからです。
どうもぼーっとして見えるらしいんですよ。しくしく。
行く前に、
「スマホとかも街角で立って使ってると、すっととられたりするらしい」
と、友だちに話したところ、
「スマホにヒモをつけといたほうがいい」
「一番狙われそうなタイプだから、絶対ひもつけなさい」
と友だちに口々に言われました。
それでなくても日本人の女の人(特におばさん)は、狙われるっていうし……
それにしても、みんなヒドイ〜。
でも、フタを開けてみれば、そのとおり。
ちゃんと狙われたわけです。
あとで、パリに住んでいる人(ガイドをしてくれた人)に、
「日本人専門のスリがいるほど、日本人は狙われやすい」
「現金が一番のターゲットなので、現金だけ抜いた財布を返してきたスリもいた」
というような話も聞きました。
また地下鉄のルーブル美術館駅に着いたときのこと。
「スリに気をつけましょう」と言うようなアナウンスが数か国語でされていて、日本語でもも流れたのでびっくりしました。
ほんとに日常茶飯事なんでしょうね。
私のスリ対策はこれだ!!
で、私はどうやって自衛したかというと、
1.お金とカードのありかをいくつかに分ける。
2.いわゆる財布は持たない。
3.一つにはひもをつける。
4.盗難防止グッズを使う
まず、1ですが、バッグの中で3カ所、そしてバッグの外に1カ所、計4カ所にお金とカードを分けました。
そして2。
バッグの中といっても、結構下の方にみんな入れてることをスリは熟知していて、それらしい手触りだとカバンの底に入れていてもとられてしまうとどこかにあったので、普通の財布は持ちませんでした。
代わりに持ったのは、このポーチ。
このポーチに、デビットカードと現金を入れておきました。
スマホの大きさから、ポーチの大きさがだいたいわかると思います。
じつは、これはロンドンで買ったものです。
自分の用意していったものは財布と変わらないサイズだったので、もっと大きいものの方がいいかもしれないと思って、買っておいたのです。
キャス・キッドソンのお店で、自分のお土産がわりに書いました。
可愛くてお気に入りです!
では、なぜ大きい方がいいのか。
まず、カバンの口を大きく開けないと盗めないから。
そして、カバンから出さなくてもカバンの中で口を開ければ中のものがわかるから。
それから、これが肝心、お財布だと思われないから。
それから二つ目のさらに大型ポーチ。
これはよくカバンに入れている、日焼け止めやウエットティシュー、化粧道具のポーチ。
網なので、中が見えていいです。
ここにクレジットカードを1枚。
これもカバンの中でガサゴソすればすぐに出せます。
そして3つ目。
これは小銭用ですが、一応お札も少し入っています。
形も大きさもお財布風のポーチ。
じつは私は100均で、上の写真にあるヒモを用意しておいたんですよ。
みんながあんまり「狙われるタイプ」だと言うから、スマホにでもつけようかと。
でも、スマホがつかいにくいので、結局やめたんです。
で、大してお金も入ってなかったんですが、せっかくひもがあったので、これにつけておくことにしました。
片側はこのピンクのポーチに、もう片側はカバンのチャックに。
そのせいで、カバンのチャックが開けにくくなってしまい……
じつは、私のスリが未遂に終わったのは、これが効を奏したんじゃないか、と私は思っています。
カバンが開けにくかったことと、ヒモがついているのに敵が気づいたんじゃないかと。
だから、ダミーでもヒモつけとくのはいいのかも、と思っています。
そして、4の盗難防止グッズはこれ。
お腹に巻くやつです。
アマゾンで買いました。(笑)ココよ。
男の人なら、Tシャツの裾をまくってそこからお金を出してもいいですが、女の人はちょっとね……
でも、一応、Tシャツの下につけておいて、クレジットカード1枚と現金を少し、そしてパスポートを入れておきました。
カバン選びも重要かも
私のカバンは普通の斜めがけのショルダーバッグで、前に中身がくるようにして持ち歩いていました。
だから、署名だとか言ってボードを私に押し付けるようにして中身をとろうとしたんでょう。
で、その時に連れの一人に、「チャックの上に蓋が付いてるタイプにすればいいのに」と言われて、ほんとにその通り!と思いました。
これがその連れのバッグ。
行く前に、ほかの友だちにも同じことを言われていたのですが、もう探す時間もなかったし、まぁ大丈夫だろうと……。
今回のことで、カバンを新しく買おうと決めました。
カバン一つでリスクが下がるなら安いものです。
夜、暗くなるのが遅い(8月は9時ごろかな)パリ。
あまり真っ暗になってから歩き回らなかったこともあり(夕飯終わっても、まだ夕方だったり。たくさんの人が歩いてたし)、それ以外は危険な目に会うこともなく、楽しくすごぜましたよ!
でも、1度でもそういうことがあると、残りの旅行自体がちょっと怖くなって、消極的になってしまうかもしれません。
なるべく被害を少なくするためにも、自衛するのって大切と思った今回のスリ事件でした。
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