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【台南・台北旅行】台南でレトロな建物たちに出会う

台南は、それこそ17世紀にオランダが統治していた頃から日本統治時代(1895〜1945)の途中まで、ずっと台湾の中心地だったところ。
台湾でもっとも古い都市で、ガイドブックなんかでは、よく「台湾の京都」なんて紹介されてます。
街中には、日本が統治していた時代の建物なんかがあちこちにあって、しかもちゃんとメンテナンスされて「使われている」のです。
これって、すごくないですか?
だって、100年ぐらい前のとかあるんですよ?!
そんな建物たちを台南に見に行きますよ〜。

勧銀2

台南のレトロな建物たち、みっけ!

台南の街中には、ちょっとレトロな建物がけっこう残っています。
臺鐵(台鉄)沙崙線の記事で紹介したような、台南駅の駅舎とか、映画館とか、他にもありましたよ。

昔むかし、まぁ首都だったこともあってか、台南には立派な建物があちこち建てられたんですが……、その後、衰えちゃった。(首都も台北になったしね)
時はたち、建物は古びてきましたが、ふと気がつくと、「おや、古い建物たち、よく見たら作りもデザインも良いんじゃない? 観光資源になる?」ってわけで、再注目されて今に至るってところでしょうか。

国家台湾文学館

 台南市中西区中正路1号

国家台湾文学館

担仔麺で有名な度小月にランチに行った時に、そのすぐそばで見つけた建物。
これも日本統治時代に建てられたもの。
その頃の西洋風建築ですね。
日本統治が終わったあとは、台南州庁舎として使われていたそうですが(市役所みたいなもの?)、今でもその形を残そうと修復しながら使われているそうです。

今は、文学にまるわる展示の他、図書館やカフェなんかもあるらしいです。らしい、というのは私は通り過ぎただけで、中を見ていないので……。

でも、素敵な建物……。
お茶してくれば良かった。(本はたぶん中国語なんで、読めないだろう)

呉園藝文中心(旧台南公会堂)

 台南市中西区民權路二段30号

公会堂

これも日本統治時代の明治の頃に建てられたもので、公会堂として集会などに使われていた建物。
まわりの街並みはがちゃがちゃしている感じなんですが、このまわりだけ雰囲気が違うんですよ。
静謐?(難しい言葉使っちゃったよ)
この裏に庭園があるそうで、それは知らなかったので見てこなかったんですが(無念)、その庭園と隣りの十八卯茶屋(カフェ)と3点セットで当時の建物として保護されてるそうです。

十八卯茶屋

卯月茶

十八卯茶屋は元は料亭だったそうで、今もとっても素敵です。
ここでお茶したんですが、中国茶と南国フルーツを使ったワッフルなんか、美味しかったです。
詳しくは、ここを↓

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林百貨

 台南市中西区忠義路二段63号

そして、どのガイドブックにも載ってる林百貨店。

林百貨

1932年に日本人の林方一さんという人が建てた百貨店。
屋上に神社の鳥居があるっていうので有名。(商売繁盛の神様だったかな)

第二次世界大戦の時の米軍の空襲(当時は日本だったからね〜)で壊れたところを、戦後に改修して使われてた。
で、その後あき家になって放置されてたのを台南市が改修して、2013年に復活。(屋上には米軍の銃弾の跡もあります。怖っ!)

今の林百貨店は、できた当時の姿を再現したものだそうで。
中は台湾のお土産や made in 台湾の服や雑貨、カフェなんかが入っているビルです。
中もあちこちレトロで、かわいいお店でしたよ!
詳しくはこちらの記事をどうぞ!

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旧日本勧業銀行台南支店(現在は土地銀行台南分行)

 台南市中西区中正路28号

それから、ずいぶん昔風の、でも立派な銀行だなぁと思って通り過ぎてた建物(土地銀行台南分行)が、やはり昔の日本の銀行、旧日本勧業銀行台南支店だったりします。(なんと1937年に清水建設が建てたらしい。あ、当時は東京清水組という名前)
でっかい柱がだーんだーんとたくさん建っていて、いかめしさもある建物。ガンダムも負けるわ。

勧銀1

これは斜向かいの林百貨店の屋上から撮ったもの。
「なんだかわかんないけど、いかつい建物だなぁ」と撮っておいたら、歴史的建物だったという……そんな感じで街の中にフツーに使われて残っているのですよ。
柱のところに人が立ってるでしょ? これを見ると、この柱たちがどれだけ大きいかわかると思います。

この記事の最初に載せた写真も、この銀行です。
どちらも夜に撮ったので、ちょっと不思議な雰囲気。

しかし、バイク多いよなぁ。夜も。

庶民的な建物もなかなか味がある

もっと庶民的なのもあります。
一歩間違えると、ただのボロ建物、でもそれを突き詰めるとカワイイに変身するタイプのやつ?
もちろんメンテナンス無しなら、すでにアウトでしょうが。
(つまり手をかけてあるってこと)

全美戯院

 台南市永福路二段187号

上で紹介した映画館です。
なんでもアメリカのアカデミー監督賞を2度も受賞したアン・リー監督(2005年「ブロークバック・マウンテン」、2013年「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」で受賞。アジア人初の受賞者)が子どもの頃によく通った映画館だそうで、手描きの看板がある映画館として台湾でも有名なんだそうです。
こんな感じ。

映画館

この看板を描いてる人は、今は貴重な存在で、生徒さんに教えてるそうですよ。
映画館の向かい側にも、それっぽい絵が置かれてましたが、その生徒さんのなのかな。
これなんか、「アバター」だし。

アバター

あ、これも見た。
「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」だよね?

ファンタスティックビースト

 
写真じゃなくて絵だとちょっと感じが違って面白いです。

最後に、これは、居酒屋さん?「酒河豚」
レトロな日本家屋っぽいでしょ。(上の十八卯茶屋のそば。住所はわかりません)

居酒屋1

これは昼間に撮ったんだけど、同行者が前夜に台南でポケモンGOをやりに出て(信じられます? 台湾まで来てポケモンGOですよ)、「あの店すっげー流行ってた」というので撮ってみました。
側面から見ると、こんな感じ……って、おいこれ、壊れそうじゃない?

居酒屋2

しかも、「お食事処」「やきとり」「そば」とか日本語が散らばってる。
日本食なのかな。
ま、流行ってるみたいで、なによりです。

とまぁ、そこここにそういう建物が残っているわけです。

安平もレトロ三昧らしい

台南からバスで20分ぐらいの「安平」という街は、古い家屋がたくさんあって素敵な街だそうです。
私たちは雨の予報を見て、行くのを断念したんですけどね(ヘタレですみません)。
安平については、こちらを。

日本統治時代だけではないのですよ。
私たちが泊まったホテルのそばの「赤崁楼」なんかは、もっとずっと昔々(1653年、うぉ〜江戸時代の初期!)にオランダ人が建てたもの。オランダはその頃、台湾の南の方を占領したらしいです。
オランダ人は日本にも来てたから、台湾にいても不思議ではないけどねぇ。

こういう歴史的建物についてもっと知りたい人は、台南市のHPにたくさんあるので、そちらを見てみてくださいね〜。

というわけで、台南の街を歩きながら、「お、これもそうかも」と古い建物の写真を撮って歩くのも楽しいかも!!
でも、足元にはくれぐれも気をつけてね。

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こんにちは〜、snowflowerです。 基本的に動くのも面倒臭いのも嫌いなのに、旅行は好き。 超寒がりなのに「オーロラをこの目で見る」ことと、山登りどころかハイキングもイヤなのに「キラウエア火山の火口を見に行く」というのが夢。 IT記事がいっぱいのこのサイトに、なんとなく場違い?感をただよわせつつ、ぼちぼち書かせていただきます。 どうぞよろしく!

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