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Apple、iOS 11.3.1の署名(SHSH)発行を停止。iOS 11.4のみがダウングレード&インストールできる唯一のファームウェアに

Appleは6月8日(現地時間6月7日)、4月25日にリリースされた「iOS 11.3.1」のファームウェアへの署名(SHSH)を停止しました。

iOS 11.3.1」では、iOS 11の3度目のメジャーアップデート「iOS 11.3」リリース以降に見つかった非純正品の画面に交換されたiPhone 8デバイスでタッチ操作に反応しなくなる問題に対処したほか、iPhoneおよびiPadのセキュリティについての改善も含まれていました。

今回のiOS 11.3.1ファームウェアの署名停止に伴い、アップグレードおよび再インストールできるiOSファームウェアは、先週5月30日に正式リリースされた「iOS 11.4」が唯一のバージョンとなります。なお、「iOS 11.3」の署名(SHSH)発行はすでに5月3日に停止されています。

なお、5月30日に正式リリースされた最新の「iOS 11.4」は、iOS 11最後のメジャーアップデートとして複数の部屋でオーディオ再生ができるAirPlay 2、HomePodのステレオペア対応、およびiCloudにメッセージを保管する機能が導入されました。そのほか、特定の文字列が“メッセージ”をクラッシュさせる問題を含む不具合やバグの修正も行われています。

Appleでは、定期的に古いiOSファームウェアのバージョンへの署名を停止し、特定のバージョンの署名を閉じることで、ユーザーがそのバージョンにダウングレードできなくなるようにして、ユーザーを最新バージョンへ誘導する処置を取っています。ただ、ここのところの署名停止処理を見ていると、様々なセキュリティ問題への対処も含め、最新バージョン以前のものをなるべく早く停止するという傾向が見えます。

今回の署名停止に伴い、iOS 11.4を実行しているユーザーは、11.3.1を含むそれ以前のバージョンへのダウングレードができなくなりました。

脱獄しているユーザー、または脱獄希望のユーザーは、Appleが古いiOSバージョンへの署名をやめることにより、しばしば影響を受けます。ただし、iOS 11.3.1のコンテキストでは、そのファームウェアで公開されている脱獄がなく、iOS 11.3.1の脱獄を招く可能性のある既知の悪用や脆弱性は一般に公開されていません。

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