Appleは4月7日(現地時間4月6日)、2月20日にリリースされた「iOS 11.2.6」のファームウェアへの署名(SHSH)を停止しました。
「iOS 11.2.6」では、インド南部で使用されているテルグ語の特定の文字列を使用するとAppがクラッシュする問題や一部の他社製のAppが外部アクセサリに接続できない問題を修正したバージョンとしてリリースされた修正バージョンでした。
今回のiOS 11.2.6ファームウェアの署名停止に伴い、アップグレードおよび再インストールできるiOSファームウェアは、すでに3月2日に「iOS 11.2.5ファームウェア」の署名(SHSH)発行が停止されていることから、3月30日にリリースされた「iOS 11.3」が唯一のバージョンとなりました。この最新の「iOS 11.3」では、ユーザーがバッテリーの状態(ベータ)を管理できる機能をはじめ、新しいアニ文字やARKit 1.5などの新機能が数多く搭載されています。
Appleでは、定期的に古いiOSファームウェアのバージョンへの署名を停止し、特定のバージョンの署名を閉じることで、ユーザーがそのバージョンにダウングレードできなくなるようにして、ユーザーを最新バージョンへ誘導する処置を取っています。
今回の署名停止に伴い、iOS 11.3を実行しているユーザーは、iTunes経由で11.2.6以下へのダウングレードができなくなりました。
脱獄しているユーザー、または脱獄希望のユーザーは、Appleが古いiOSバージョンへの署名をやめることにより、しばしば影響を受けます。ただし、iOS 11.2.6のコンテキストでは、そのファームウェアで公開されている脱獄がなく、iOS 11.2.6の脱獄を招く可能性のある既知の悪用や脆弱性は一般に公開されていません。