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Mozilla、Thunderbird 60.3.1最新版リリース。

Mozillaは2018年11月16日(現地時間11月15日)、Windows PC、MacおよびLinux向けメールクライアントThunderbirdの最新バージョン「Thunderbird 60.3.1」をリリースしました。

今回の「Thunderbird 60.3.1」最新版アップデートでは、メッセージ作成ウインドウにおいて単語をダブルクリックすると、詳細プロパティあるいはリンクのプロパティが開いてしまうことがある問題が修正されました。

また、Cookie の削除ができない問題やグローバル検索が利用されていると “残りのメッセージをダウンロード” が機能しない問題など、いくつかの不具合やバグの修正が行われています。

なお、「Thunderbird 60.0」では、「Firefox Quantum」で採用された“Photon”デザインが導入され、外観がFirefoxと共通となりました。また、Thunderbird 60.0はFirefox 60と同じレンダリングエンジン「Gecko 60」を搭載しており、バックエンドもFirefox 60相当となっています。

Thunderbird 60.3.1リリース ノート

修正

  • メッセージ作成ウインドウにおいて単語をダブルクリックすると、詳細プロパティあるいはリンクのプロパティが開いてしまうことがある問題を修正
  • Cookie の削除ができない問題を修正 (Thunderbird 52 以降で機能していなかった)
  • グローバル検索が利用されていると “残りのメッセージをダウンロード” が機能しない問題を修正
  • Thunderbird の MAPI インターフェイス上の問題に伴う、”送る > メール受信者” でファイルを送信する際のエンコードの問題 (特にポーランド語) を修正
  • RFC 4616 および 5721 に従い、非 ASCII 文字が含まれるパスワードは UTF-8 でエンコードされるべきであるが、これにより office365.com などこれらの標準に非対応のサービスにおいて問題が発生している。このため、SMTP LOGIN 認証および POP3 ユーザー名/パスワード認証において、Latin-1 でのエンコードを行うよう修正
  • 空の IMAP パスワードを入力すると、プログラム終了時にクラッシュする問題を修正

既知の問題

未解決

  • 特定の環境において、macOS 上の Thunderbird がいわゆる AppleDouble フォーマットと呼ばれる添付ファイルを送信してしまう
  • いくつかのサーバーへの CalDav アクセスが機能しない。network.cookie.same-site.enabled を false とすることで回避できる
  • チャット: Twitter.com での API の変更により、Twitter が機能しない (近日中に解決の見込み)

なお、Windows、Mac、Linux向けメールクライアント「Thunderbird」の最新バージョンは、既存のすべてのユーザーは自動的にアップデートすることが出来ます。ただ、既存のThunderbird 5以降からの自動アップデートは停止されているので、以下のようにメニュー「Mozilla Thunderbirdについて」から新規ダウンロードを行う必要があります。

また、新規にダウンロードする場合などでは、MozillaのThunderbirdダウンロードサイトからダウンロードすることができます。

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